電話を使った特殊詐欺、いわゆるオレオレ詐欺の被害が後を絶たないですね。
オレオレ詐欺とは、被害者の息子になりすまして
- 会社の金を使い込んだ
- 投資で失敗した
- 人妻を妊娠させた
- 人身事故で大怪我をさせてしまった
などのトラブルを口実にお金をだまし取る詐欺の一種です。
他にも「医療費や税金の還付金がある」などと行ってATMに誘導するなど派生種があります。
主に高齢者が狙われていて、平成28年の被害額はなんと約375億円!
老後のためにコツコツためたお金をだまし取るなんて本当に許せないですね。
何よりも子を思う親の気持ちを悪用した最低の犯罪だと思います。
一人でも多くの犯罪者が逮捕されて一件でも多く被害が減ることを祈るばかりです。
さて、今回ご紹介するのはオレオレ詐欺の被害防止に一役買う携帯電話の機能です。
その名も「代理応答」機能。
AQUOS ケータイ SH-01に実装されていますが、今後は対応機種が増えていくと思われます。
怪しい電話に代理で応答とは?
ガラケー(AQUOS SH-01)の着信画面です。
表示されているのが、登録されている電話番号(知り合い)だったり、同じ市内の市外局番の場合は特に問題ないでしょう。
もし、非通知や登録されていない番号、地方に住んでいるのに東京(03)の市外局番だったら「おや?」って思いますよね?
そんな時に利用するのが「代理応答」機能です。
使い方はとっても簡単。
着信ボタンの代わりにメールボタンを押すだけ。
代理応答ボタンを押すとどうなる?
代理応答ボタンを押すと、次のガイダンスが流れます。
この電話は迷惑電話防止のため、自動で応答しています。
通話は録音されます。
お繋ぎしますので、発信音の後に、お名前ご用件をお話し下さい。
これだけでも効果絶大ですね。
犯罪の被害防止に効果的なのは「面倒くさそうだな。」と思わせることです。
このガイダンスを聞けば詐欺業者が怯むことは間違いありません。
ガイダンスが流れた後は伝言メッセージの録音を促されます。
おそらくほとんどの詐欺業者はメッセージを残さず電話を切るでしょう。
もし、架空の会社名を名乗ったりしても「怪しい」と思ったら決して応答しないでください。
ちなみに、メッセージの録音はそのまま聞くことができます。
この時点で知り合いだと分かったら真ん中の「通話ボタン」を押しましょう。
そのまま通話することができます。
やっぱり怪しい!と思ったら左下の「通話拒否」を押しましょう。
すると次のガイダンスが流れます。
恐れ入りますが、この電話は、お受けすることはできません。
この一連の流れは自動音声が全て対応しますので、直接相手と話す必要がありません。
詐欺業者のゴリ押しや口車に乗る心配がないので安心ですね。
通話が終了するとダメ押しでこんな表示が出てきます。
これだけ注意喚起してくれれば騙される危険性はかなり低くなりますね。
まとめ
代理応答機能は標準機能です。
特別な設定は必要なく誰でも簡単に使えます。
高齢の両親が心配だという方にはすごくオススメの機能なのでぜひ検討してみてください。
残念ながら電話を悪用した詐欺はこの先も無くなることはないでしょう。
ある程度の自衛が必要なのは仕方ないのが現状です。