これがスマートフォンを狙ったワンクリック詐欺の手口だ!
スマートフォンの普及とともにワンクリック詐欺の被害が増えています。
「ワンクリックしただけで不当に契約が結ばれて料金を請求される」のがワンクリック詐欺です。
しかし、最近ではツークリック、スリークリックさせるものが多いので「ワンクリック詐欺」という名前は時代にそぐわないものになっていますね。
ちなみにツークリックだろうが、テンクリックだろうが法律を遵守していなければ違法です。
違法なので相手にする必要はありません。
対処方法は、無視すること。
ただこれだけです。
無効な契約の代金を支払う必要はないですし、連絡を取る必要もありません。
ワンクリック詐欺の手口とは?
1 料金や規約が確認しにくい場所にある
それっぽい言葉で検索すると怪しいアダルトサイトを発見しました。
ワンクリック詐欺はアダルトサイトに多いですが、ゲームの攻略サイトや情報系サイトにもバナーが仕組まれています。
この画面まで既にツークリックくらいしています。
何回かクリックさせるのは法律逃れのためでしょうが、何クリックさせようが違法は違法です。
インターネット上の取引で消費者を守るために、電子消費者契約法及び特定商取引法という2つの法律があります。「消費者の意思に反した契約は無効」「契約料金などの条件を提示した上で契約を成立させること」などが定められています。
分かりやすく言うと、「消費者を騙したらダメですよ。料金などの条件をしっかりと確認してもらって、合意の上で契約して下さいね。」という法律です。
申し込み画面には料金や支払い方法などが明示されていませんので、この時点で違法になります。
ちなみに、申し込み画面を下にスクロールすると…
こんなところに料金と契約期間の表示がありました。
しかし、分かりにくい場所に契約内容を表示しているのでこれも違法です。
6ヶ月で15万ですか・・・こんな法外な金額を請求してくる時点でお察しですね。
請求画面の表示。消えないことも…
「次へ」ボタンをクリックすると請求画面が表示されます。
卑猥な画像だったので上半分はカットしました。
ワンクリック詐欺は「キャンペーン期間」があるのが特徴です。
24時間以内なら98,000円!キャンペーン期間を過ぎると150,000円!
このようにして早く振り込ませようと焦らせるのです。
請求画面が消えないことがありますが、ホームボタンを押してマルチタスクから削除して下さい。最後にキャッシュと履歴を削除すればOKです。
とにかく連絡をさせようとする
まんまとワンクリック詐欺に引っかかってしまった訳ですが、実はこの時点ではまだ大丈夫です。(一つ問題があるとすれば、ウイルス感染してしまっているかもしれないことですが…)
現時点で、詐欺業者はあなたの個人情報を何も知りません。
サイトにアクセスしただけでは何も分かりません。
端末情報を表示して「お前の個人情報は把握してるぜ!」と言わんばかりですが、こんなものは何も分かっていないのと同じです。
これで分かる主な情報はスマホの機種とAndroidのバージョンくらいです。
他にもIPアドレスとかリモートホストを表示してくるパターンもありますが心配いりません。
裁判所や警察などが公的文書で請求しない限り、プロバイダはIPアドレスの個人情報を開示しません。
一企業(しかも悪質業者)がIPアドレスから個人情報を取得するのは絶対に不可能です。
つまり、悪質業者は何も情報が分からないから連絡をさせようとするのです。
電話で連絡すると電話番号が、メールを送るとメールアドレスが把握されてしまいます。
さらに、連絡をすることによって氏名や住所も聞き出されてしまう可能性があります。
相手は詐欺のプロなので個人情報を聞き出すくらいわけありません。
参考記事:ワンクリック詐欺、迷惑メールには絶対返信しないこと
詐欺業者としては無視されるのが一番困るのであらゆる手段で連絡をさせようとします。
キャンペーン期間
キャンペーン期間と称して考える時間を与えない作戦です。
さっさと振り込んでもらわないと、誰かに相談でもされたら困るからです。
裁判、訴訟、差し押さえ
東京地方裁判所、顧問弁護士、簡易裁判所、支払督促、債務者、異議申立て、強制執行、保証金、遅延損害金、回収事務手数料。
普段聞き慣れない法律用語で脅してきます。
こんな単語がずらずらと並べば誰でも驚きますよね。
「何だか大変なことになった。」と思わせて連絡を取らせるのです。
自宅や職場に料金の回収に行く
本当に自宅や職場に来られたら困りますが、前述のとおり個人情報は把握されていないので大丈夫です。
自宅に請求書を送る
「アダルト動画提供会社」から請求書を自宅に送るぞ!という脅しです。
こんな感じの郵便物です。
え~…ちょっと恥ずかしいですね…。
ものすごいデザインです。こんな封筒見たことありません。
家族がいる人は致命的ですね。
「恥ずかしい封筒を送られたくなかったら連絡をしろ!」というわけです。
でも安心して下さい。住所なんて分からないので送りようがありません。
ワンクリック詐欺は無視をすること
ワンクリック詐欺や迷惑メールは無視することが一番です。
下手に連絡をするとそこから被害が拡大してしまいます。
もし、氏名、住所、電話番号を教えてしまった方は警察や消費生活センターに相談しましょう。
個人情報が知られてしまったら別の手口で狙われるかもしれないからです。
最後に私のメールボックスをご覧ください。
皆さんはこうならないように気をつけましょう。