大切なデータが消える前に
ランサムウェアはあまり聞き覚えのないウイルスの名前ですね。
でもマルウェア(コンピュータウイルス)業界ではかなりメジャーなものです。
最近、再びランサムウェアの動きが活発になっています。
感染しちゃうとものすごく面倒なことになります。
- パソコンがウイルス感染する。
- ネットワーク内のパソコンがウイルス感染する。
- パソコンが操作できななくなる。
- 大切なファイルが暗号化されて使用不可になる。
ランサムウェアの別名は「身代金要求型ウイルス」
そう。つまりあなたのパソコンやファイルを人質にして金銭を要求してくる手口です。
企業を標的にしたものが多いですが、個人が狙われる可能性もあります。
対策方法はいくつかありますが、一般の方でも取れる簡単な方法をご紹介します。
データのバックアップをとる
これはデジタルデータ全般に言えることですが、バックアップは非常に重要です。
コンピューターウイルスに限らず、機械トラブルなどの物理的原因でデータが消える可能性があるからです。
デジタルデータは消えるのは一瞬です。
後悔しないためにも定期的にバックアップをとりましょう。
バックアップは外付けハードディスクやUSBメモリ、SDカードなどで行いましょう。
普段はネットワークに繋がず、物理的に離しておくのが望ましいです。
繋ぎっぱなしだとウイルスが入り込む危険性があるからです。
最近はハードディスクの値段がかなり下がっているので購入しやすいと思います。
バックアップを取っていればランサムウェアに感染して暗号化されたとしても、とりあえずデータの被害だけは防げます。
私の場合は月に1回以上バックアップをとっています。
コピー、貼り付けの簡単な作業なので必ず実践してください。
消えてからでは遅いですよ。
OSやソフトを最新の状態にする
コンピューターウイルスはプログラムの脆弱性を狙って攻撃してきます。
脆弱性とはかんたんに言うと「弱点」です。
弱点を見つけて修正したものを「アップデート」と言います。
○ OS(Windows,iOS,Androidなど)
○ ウイルス対策ソフト
○ 各種ソフトウェア
○ アプリ
などは定期的にアップデートの通知がくるので必ず実行してください。
各種ソフトウェア(JAVA、Adobeなど)が最新の状態か確認するには「MyJVN バージョンチェッカ」がおすすめです。
怪しいメールに気をつけよう
メールはランサムウェアの感染源の一つです。
最近は標的型攻撃メールが主流なので、ものすごく巧妙になっています。
メールをチェックするときに少しでも不審な点を見つけたら開封せずにシステム管理者に報告しましょう。
ウイルス感染に気づかずに社内ネットワーク全体が感染するともう最悪です。
「もしかしたら…」という気持ちを常に持っているだけでも全然違いますよ。
普段から緊張感をもってインターネットを利用しましょう。
まとめ
あなたのコンピューターは常に危険に晒されていると言っても過言ではありません。
それほどインターネットの世界は危険がいっぱいなのです。
ネットの世界では、あの手この手で情報や金銭を搾取しようと画策してる悪者がいます。
OSやソフトウェアを最新の状態にしたり、ウイルス対策ソフトを導入したりするのは最低限の対策だといえるでしょう。
残念ながらセキュリティを万全にしても100%安全とは言えません。
それがインターネットです。
自然災害対策と同じです。
「もしもの時」を想定していれば被害を最小限に抑えることができます。