- 「プロバイダ料金が無料になります。」
- 「請求書を一つにまとめられます。」
- 「これまでより安くなります。」
- 「お客様にデメリットは一切ありません。」
こんなあま~い言葉で光回線(+プロバイダ)の乗り換えを勧誘する電話が増えています。
「よく分からないけど安くなるなら…。」ということで契約してしまうと思わぬトラブルに巻き込まれてしまいます。
消費生活センターへの相談も激増しているみたいですね。
これはいわゆる「光コラボ」の勧誘の電話です。
ドコモ光、au光って聞いたことありませんか?
NTTの光回線を借り受けて色んな業者がインターネット回線事業に参入しているのです。
前述したような大手の企業もあれば、新規参入の企業などもあるんですね。
そして今回!
私の実家に「光コラボの勧誘電話」が掛かってきました!
この電話が普通の勧誘電話だったら記事にしなかったのですが…
ありえないほどの悪質業者だったのでご紹介します。
NTTを名乗る悪質業者に要注意!
実際のやりとりをご覧ください。
分かりやすいように解説も挟んでいきます。
フレッツ光をご利用いただきありがとうございます。
今回はフレッツ光のご契約内容についてお電話しました。
後で気がついたのですが、悪質業者は最初に会社名を名乗っていません。
この言い方だと、NTTからの電話だと勘違いしてもおかしくありませんね。
お世話になります。どのような件ですか?
はい。
お客様は現在、NTTとプロバイダの2社に料金を支払っていると思いますが、これを一本化することができるようになりました。
お客様はどちらのプロバイダをお使いですか?
Yahoo!BBを使ってます。
それでしたら、すぐにでも手続きできます。
これまでより1,500円ほど料金を安くすることができますよ。
そうなんですか?
なぜ1,500円も安くなるんですか?
はい。
今回のお手続きでプロバイダが不要になりますので、これまでよりお安く利用することができます。
ここで「あれ?」と思いますね。
インターネットを利用するにはプロバイダは必須です。
プロバイダを通さずに誰が私にIPアドレスを割り振ってくれるのでしょう??
プロバイダが不要ってどういうことですか?
光回線にプロバイダが組み込まれるんです。
だからプロバイダが不要になるんです。
????
全く答えになっていない。
光回線とプロバイダは全く別ですよ。
意味不明ですね。
ん?プロバイダ通さないとインターネットに繋がらないですよね?
ですから、光回線に組み込まれるから大丈夫なんです。
お客様にはデメリットはありません。
NTTに転用の手続きをしてプロバイダに解約の連絡をして頂くだけです。
さっそくお手続きに入らせてもらっていいですか?
いきなり契約をまとめにかかってきました。
そんなこと一言も言ってないのに!
しかも質問に全然答えてないし。
本当にメリットだけ?相手の言い分を信じちゃダメ!
いや。ちょっと待ってください。
全くデメリットは無いんですか?
初期費用とか違約金とか掛からないんですか?
大丈夫です。お客様にデメリットはありません。
そんな言葉が思い浮かびますね。
私の質問に明確に答えずはぐらかしてきます。
そうですか。分かりました。
それでは、書面で確認したいので資料を郵送していただいてよろしいですか?
電話(口頭)で契約なんて怖くてできません。
極端な話、業者側が「10年契約で途中解約は10万円」なんて言う可能性もあるわけです。
こういう時は書面で確認しましょう。
すみません。うちは資料を送ることはできないんですよ。
いやいやおかしいでしょ。
パンフレットとか契約書とか利用規約とかあるでしょ。普通はさ…。
途中から薄々感づいていましたが、気になっている”あの質問”をしてみることにします。
そうですか…。
ちょっと確認したいのですが、そちらの会社名を教えてもらっていいですか?
うちは○○○という会社です。
え?
NTTじゃないんですか?
違います…。
知名度の低い会社が契約を取ろうと思ったらNTTの名前を借りないと難しいのかもしれません。
でもそれってだましてるってことじゃないんですかねぇ…。
「光回線にプロバイダが組み込まれる」というのは料金が組み込まれるということだったのか。
なるほど。
つまり光回線とプロバイダをそのまま乗り換えませんか?という話だったんですね。
すみませんがお断りします。
そうですか。分かりました。
最後に一つ聞きたいんですけど、なぜこの電話番号にかけてきたんですか?
NTTの電話帳をみて電話を掛けさせてもらっています。
以上で悪質業者との会話は終わりです。
フレッツ光の契約者を狙っているんじゃなく無差別に電話を掛けてるんですね。
インターネットの仕組みを理解しよう
さて、今回のような電話のベストな対応方法がわかりますか?
正解は「さっさと電話を切る。」です。
最初に会社名と用件を聞いていれば必要な電話かどうか判断できますね。
タイム・イズ・マネーなのでこんな業者に付き合う必要は全くありません。
でも、インターネットのことをよく分からない高齢者とかだったら
「NTTが新しい割引サービスを始めたのねー。」って感じで契約してしまうかもしれませんね。
これが本当に心配です。
インターネットの仕組み(契約)をある程度理解していれば怪しい点に気づくかもしれませんが…。
読者の皆さんも実家のご両親に「怪しい電話はすぐ切ること。」を教えてあげてください。
最後になりますが、決して光コラボサービスが悪いわけじゃありません。
実際に安くなる場合がありますからね。
悪いのは光コラボを利用して詐欺まがい(もしかしたら詐欺)の契約を結ぼうとする悪質業者です。
まあ、電話勧誘にろくなものはありませんよ。
契約するなら店頭で対面契約するのがベストです。