架空請求はとにかく無視をすること
架空請求詐欺の代表格、ワンクリック詐欺と迷惑メール
身に覚えのない料金を請求されることを架空請求詐欺といいます。
カツ丼を食べてもいないのに代金を払えと言ってるわけです。
街を歩いている時に見知らぬ人から「お前、カツ丼食べただろう。800円払え。」って言われたらどうしますか?
「うわ~危ない人に話しかけられたな~。」と思いますよね。
ほとんどの人が無視をすると思います。
それが正解です。
食べてもいないカツ丼の代金を払えと言われても払う必要はないですよね。
でも、これがワンクリック詐欺や迷惑メールになると、
「え?どういうことですか?自分はカツ丼食べてませんけど?」と反応してしまう人がいます。
これはいけません。
反応してしまうと相手のペースにハマってしまいます。
ワンクリック詐欺や迷惑メールは、ちょっと手の込んだ「カツ丼詐欺」だと思ってください。
無視するのが一番なのです。
返信してしまうとどうなるのか?
ワンクリック詐欺の請求画面が表示されたり、迷惑メールを受信した時点では犯罪者はこちらの個人情報は分かりません。
電話をかける、メールを返信することにより初めて犯罪者はこちらの情報を知ることが出来ます。
電話をかけると、まず電話番号が漏れてしまいます。
それから言葉巧みにあなたの氏名、住所、勤務先などを聞き出そうとするでしょう。
相手はプロの詐欺師です。
素人のあなたから個人情報を聞き出すことなど簡単です。
メールも同じです。
メールをきっかけにして個人情報を搾取してきます。
とにかく身の覚えの無い請求は無視することです。
もしかしたら既に個人情報を把握されているのでは
これは実際に届いたワンクリック詐欺業者からのメールの一部です。
24万円の請求が来ていますね。
契約したつもりもないし動画も観ていません。
一方的に「契約したから金を払え。」と言っているだけなので、もちろん支払う必要はありません。
さてさて、下の方の「通信機器端末情報」をご覧ください。
これを示すことにより「お前の個人情報は分かっているんだぞ!」と脅迫の材料にしているわけです。
この情報から分かることは
Android(Verr.4.1.2)のスマホ(Sony SO-05D)からSafariのウェブブラウザを使って日本国内からアクセスした。
ということです。
つまり、何も分かっていないということです。
他にもIPアドレス、リモートホスト、利用OS、個体識別番号、プロバイダなどを示すことがありますが、これらの情報からも個人情報は分かりません。
「裁判」「差し押さえ」「訴訟」などと書かれている
東京地方裁判所、顧問弁護士、簡易裁判所、支払督促、債務者、異議申立て、強制執行、保証金、遅延損害金、回収事務手数料
メールに書いてある文言です。
こんな文字を見たら怖くなってしまいますよね。
普段見慣れない法律用語なので当然です。
でも安心してください。
これも脅しの手口です。
何とか連絡させようとあらゆる手を使ってきます。
※ 裁判所から正式な通知文が来た例があるので注意しましょう。この時は無視をせず応じて下さい。メールではなく文書で届きます。まずは裁判所に連絡してみましょう。
周りの人に相談する
一人で悩まずに周りに相談しましょう。
これは架空請求詐欺には限ったことではありません。
三人寄れば文殊の知恵ですよ。
一人でできることは限界があります。
周りを頼りましょう。
もし、知り合いに相談しにくければ公的機関を頼ればいいんです。
消費生活センターや警察などの相談窓口に連絡しましょう。
連絡をしない。そして相談をする。
悪質な詐欺に騙されないように気をつけましょう。