写真は個人情報
カメラが身近なものに
「その写真 ネットに載せて 大丈夫?」
今回のタイトルですが、うまい具合に575になりました。リズムがいいですね。
さて、携帯電話にカメラ機能が搭載されて以降、写真を撮る人は急激に増えたと思います。
古くは「写メール」と言われ、撮った写真をそのままメールに添付して送れるのが売りでした。
そして現在、フェイスブック、ツイッター、ライン、インスタグラムなどのSNSの普及で、写真を撮ってネットに載せる行為は当たり前のものになっています。
SNSを利用している方は日常のどんなことでもとりあえず写真を撮っているのではないでしょうか?
写真をネットに載せることの危険性
例えば、仲良し7人組で旅行に行った時にみんなで撮った集合写真。
さっそくあなたはフェイスブックに投稿しようとします。
でもちょっと待って下さい。
フェイスブックに投稿すると誰でもそのページを見ることが出来ます。
自分の顔写真をネットで公開するのは自己責任でいいのですが、他の友だちはどうでしょうか?
なかには自分の顔写真がネットで公開されるのを良く思わない人がいるかもしれません。
特にフェイスブックは実名登録が基本ですので、顔写真と名前が一致すると犯罪に巻き込まれる危険性もあります。
もう一つは「仲良し7人組で旅行に言ったことを他の人に知られたくない」という人もいるかもしれません。
もし投稿するのであれば、あらかじめ他の6人に確認をとるのが望ましいでしょう。
写真を載せるときには気遣いを
簡単に投稿できるのがSNSのいいところですが、誰もが自分の写真をネットに載せたいと思っているわけではありません。
自分以外の人の写真を投稿するときは一言断りを入れると思わぬトラブルを回避することができます。
この辺りはマナーの問題です。
SNSは自分の友だちだけしか自分の投稿が見れないようにする「公開範囲の設定」がありますのでうまく活用しましょう。
アップロードした写真から自宅の住所が特定される可能性も
Exif情報について
デジタルカメラやスマートフォンで写真を撮ると、写真にはExif情報が自動で付与されます。
Exif情報は以下の項目になります。
- 撮影日時
- 大きさ
- 幅
- 高さ
- 水平方向の解像度
- 垂直方向の解像度
- カメラの製造元
- カメラのモデル
- 絞り値
- 露出時間
- ISO速度
- 露出補正
- 焦点距離
- フラッシュモード
- 撮影場所緯度・経度
これらはほんの一部のデータです。
写真にはすごくたくさんのデータが記録されています。
位置(GPS)情報に注意
EXIf情報の中の撮影場所・経度にご注目下さい。
これはスマホやデジカメのGPS機能を利用して、どこでその写真を撮影したかを記録している項目です。
つまり、あなたが自宅で撮った写真をそのままアップロードしてしまうと自宅の住所が知られてしまうというわけです。
写真からExif情報を取り出すのは特別な技術は必要ありません。誰でも出来ます。
このことを知らなければ、いつの間にか個人情報をネット上に流出しているかもしれません。
大手のSNSは自動でExif情報を削除してくれる
フェイスブック、ツイッター、ラインなどのSNSは写真を投稿する時に自動でExif情報を削除してくれるので安心して下さい。
気をつけないといけないのは、少しマイナーなSNSや自分のブログに写真をアップロードするときですね。
Exif情報の削除は当たり前のサービスと言えますが、中には削除されないサイトもあるようです。
念の為に自分が使っているサイト、アプリにExif情報の自動削除サービスがあるか確認したほうがいいでしょう。
まとめ
Exif情報はすごく便利
Exif情報はすごく便利なんですよ。
例えば、撮影場所の情報を残しておくと地図上にどこで撮ったかが一目で分かるように表示されます。
Exif情報を元にして綺麗に印刷することができます。
Exif情報が危ないのではなく、使い方を間違うと危ないということです。
写真の取り扱いについて
写真一枚だけどすごく気を使わないといけませんね。
でも個人情報はそれだけ大事なものなんですね。
他人のだけではなく自分の物もです。
SNSはたくさんの人が使っていますが、トラブルもたくさん起きています。
その内の一つが、今回の写真の件です。
インターネットリテラシー(インターネットを使うための知識)をしっかり身につけて楽しくSNSを使いましょう。