世界中にはたくさんのコンピューターがあります。
パソコン、スマートフォン、タブレット、ゲーム機など。
これらの機械をインターネットに繋げると必ずもらえるものがあります。
その名を「IPアドレス」といいます。
どこかで一回くらい聞いたことある単語ですね。
IPアドレスとはかんたんに言えばインターネット上のコンピューターの住所です。
IPアドレスでコンピューターの位置が分かるんです
IPアドレスとURL
124.83.139.220
これ、なんだと思いますか?
ただの数字の羅列に見えますが、これがIPアドレスです。
では、これは何でしょう?
http://www.yahoo.co.jp/
あれ?どこかでみたことありますね。これはヤフージャパンのURLです。
実は124.83.139.220とhttp://www.yahoo.co.jp/は同じ意味なんです。
どういうことか説明します。
画面の上に「https://tsr-os.com/2015/06/11/ipv4ipv6/」と書いている窓が無いですか?
正式名称はアドレスバーと言います。
今現在あなたがみているページの住所がここに表示されるわけです。
「https://tsr-os.com/2015/06/11/ipv4ipv6/」はこのブログの住所です。
ということはアドレスバーに
http://www.yahoo.co.jp/
と入力するとヤフージャパンが表示されます。
では次にアドレスバーに
124.83.139.220
を入力してみて下さい。数字だけでいいですよ。
どのページが表示されましたか?
そう、ヤフージャパンのホームページですね。
IPアドレスを覚えやすいように変換している
〇 124.83.139.220
〇 http://www.yahoo.co.jp/
どっちが覚えやすいですか?
数字の羅列は覚えにくいです。だからコンピューターが人間に分かりやすいように数字を英語に変換してくれているんですね。
なんて親切なんでしょう。
見た目は「http://www.yahoo.co.jp/」でも中身は「124.83.139.220」なんですね。
IPアドレスは全てのコンピューターに割り振られている
IPアドレスが数字の羅列というのは理解していただけましたか?
この数字の羅列はホームページだけではなく、パソコンやスマートフォンなどインターネットに繋がっているものであれば必ず割り振られています。
ホームページは分かりやすいようにURLに変換されていますが、コンピューターのIPアドレスはそのまま(数字の羅列)です。
重複することはないのであなたのコンピューターだけの番号になります。
同じ住所が二つあったら混乱してしまいますもんね。
住所が分かっているので荷物(データ)を持っていけます。
この広大なインターネットの世界でデータのやりとりができるのは、IPアドレスでお互いのコンピューターの位置を把握しているからなんです。
IPアドレスがなくなってしまう??
意外と少なかった!?IPv4
IPアドレスの現在の規格はIPv4といいます。
IPv4の数は約43億あります。コンピューターの住所が43億個と聞くと「すごくいっぱいあるなー」と思いませんか?
IPv4が出来た当時はだれもがそんな風に思っていたかもしれません。
しかし、ここ数年「もうすぐIPアドレスがなくなってしまう」と言われています。
それくらい急速にインターネットを利用する人が増えているんですね。
IPアドレスがなくなったらどうなるの?
インターネットに繋げなくなります。自分のコンピューターの住所が無いので当然ですね。
しかし安心して下さい。
IPアドレスがなくなると言われて何年か経ちますが、なかなか無くなる気配がありません。
既存のIPアドレスで上手くやりくりをしているからなんですね。
しかしやりくりするにも限界がありますので、根本的な解決が求められます。
実質無限!?IPv6の登場
そこで新しい規格のIPv6に移行しようとする流れになっています。
「4から6?たいして変わらないんじゃ…。」
いやいや、数字が2増えただけですがアドレスの数はものすごく増えていますよ。
IPv4のIPアドレスの数が約43億でしたね。
IPv6はなんと!約340澗です!
…澗(かん)?聞いたことないですよね。億の次は兆。兆の次は京(きょう)ですが、澗はさらに5つ上の位です。
分かりやすく表記しますと
IPv4 4294967296個
IPv6 340282366920938463463374607431768211456個
無限と言ってもいいくらいの数ですね。これだけの数があれば当分の間は困ることはないでしょう。
なんでIPv4をいつまでも使っているの?
そうですよね。さっさとIPv6に変えればIPアドレスなんか余裕で足りますよね。
しかし話はそう単純じゃないんです。
IPv4とIPv6は互換性がありません。
IPv6を整備しようとするとお金も手間もかかるということです。
しかも現状、IPv4で何も問題ないからというのも考えられます。
でもIPv4のアドレスは確実に少なくなっていますし、いつかはIPv6に移行しないといけません。
徐々にIPv6も普及しているみたいです。近い将来IPv6に移行する日が来るでしょう。
ただ、みなさんがIPv6を意識しなければいけないことはないと思います。
いきなりIPv4が使えなくなることもありませんし安心して下さい。
通信インフラ会社が上手い具合に整備してくれることでしょう。
「IPアドレスって種類があるんだなー」くらいに覚えていただけたら何かの役に立つかもしれません。